事例紹介
静岡県 河津町立河津南小学校
- 対象災害
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- 津波
- 土砂災害
経緯と目的
河津南小・河津中学校合同家庭教育学級(2014年12月11日開催)での逃げ地図づくりWSから、河津南小5、6年生対象の逃げ地図づくりWS(2015年2月4日開催)となり、そこで、小学校が静岡県の防災教育指定校になっていることから2015年度の防災教育を総合的学習の時間を活用して行いたい旨の相談があり、2015年度の4月に5、6年生の教師と相談しながら企画。目的は逃げ地図づくりを通した、防災教育カリキュラムの編成とそれを通した防災教育の効果を高めることにある。
方法と内容
本カリキュラム編成と実施に当たっては小学校教諭が業務上担うことが困難な以下5点の支援を行った。
①多様な主体への呼びかけ
②活動・ファシリテーションの支援
③説明資料や補助教材等のデザイン
④地図に書き込まれた情報の整理
⑤専門的見地からの助言
その結果、理科の地震が起きる仕組みや、社会に関わる過去の教訓や高齢者の避難等の教科教育との連携を踏また上で講義の機会を設け、逃げ地図づくりについては総合的な学習の時間の活用として、カリキュラムの構成を考えて実施した。大きくは表1のように3段階に分かれる。
成果と課題
学校での取組みに地域の協力を得て実施すると、次に地域での取組みに発展し、世代間でのリスクコミュニケ−ションの展開の可能性が見られること、ワークシート等の活用することがリスクコミュニケーションを促すことを明らかにした。
しかし、以下が課題として挙げられる。
1. 活動の共有、発信の場を設けることが不十分である。
2. 学校教育と地域の連携も含めて、それをどのようにプログラムとしてマニュアル化し得るか。
3. 学習を深める道具として機能するよう地図に書かれる情報をどう整理するか。
成果物が目的化される誤解が生じやすく、その作成プロセスの重要性をどう伝えていくか。
基本情報
開催年月日 | 2015年10月6日、22日、11月9日、12日、18日、12月5日 |
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開催場所 | 静岡県河津町立河津南小学校 |
主催 | 静岡県河津町立河津南小学校 |
協力 | 千葉大学木下勇研究室、明治大学山本俊哉研究室、子ども安全まちづくりパートナーズ |
参加対象 | 河津南小学校5・6年生全員 |
参加者数 | 計79名 |