' 南伊豆町立東小学校 | 逃げ地図

事例紹介

静岡県 南伊豆町立東小学校

対象災害
  • 津波
  • 土砂災害

経緯と目的

南伊豆町湊地区の逃げ地図づくりワークショップ後に、湊区長の提案で小学校でも行なうことが提案され、2016年2月22日に、5・6年生対象に行なうことが企画され、実施。南伊豆東小学校は旧竹麻小学校と旧南崎小学校が統合されて、広い範囲から子どもたちが通い、青市地区を除いて、湊、手石、小稲、下流、大瀬、石廊崎等、沿岸漁村集落から通い、南海トラフ地震による津波による浸水もたいへん心配される地区であるが、高台避難の場所も土砂崩れの危険箇所に指定されている区域も多く、避難の課題を抱える地域である。ここでは逃げ地図づくりを行なうことで、①ハザードマップ等の情報から起こりうる災害のイメージを持ち、どこが危険か地域の現状を知る。②いざ逃げる時に安全に逃げる場所、ルートの間の危険等、他の逃げ場所の選択肢等、避難のための有益な情報をさらに深める、という二点を中心の目的に実施した。

方法と内容

総合的学習の時間の2コマを使って実施。

成果と課題

広範囲な地域であるために、地区(集落)ごとに地図を作成して実施したので、学校からの要請で地区の区長さん等、役員の方が子どもたちに場所のことなど地図の読み取りに協力していただいたことが、作業をスムーズにすすめる要因となった。また子どもと地域の大人とのコミュニケーションの機会ともなった。その中で、危険な箇所、高台の避難場所の安全性、経路の道の安全性等の議論が交わされた。 また青市地区は津波の浸水区域でない山間部であるが、土砂災害の危険箇所も多い地区であり、この逃げ地図づくりの子どもたちの作業を自身で手伝いながらその有用性を認識し、土砂災害に対する逃げ地図づくりのワークショップの実施に前向きの印象を得られたことが、次の青市地区での逃げ地図づくりワークショップ(事例 参照)につながった。 課題としては、2コマの授業の中での時間の制約もあり、どうしても子どもたちは受け身的に作業を行なう形になりやすい。もうすこし授業のカリキュラムとして、子ども自身の疑問を展開し、調べ学習に展開していく余裕あるプログラムを組むことができれば、子ども自身が逃げる主体としての意識を育むことになろう。

基本情報

開催年月日 2016年2月22日
開催場所 静岡県南伊豆町南伊豆東小学校
主催 静岡県南伊豆町南伊豆東小学校
協力 千葉大学木下勇研究室、明治大学山本俊哉研究室、子ども安全まちづくりパートナーズ
参加対象 東小学校5・6年生全員
参加者数 計50名 ※8斑(青市斑が2グループに分かれたので実質9斑)に分かれて、各班に区長等地区の役員等の大人10名が参加。加えて教師。
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