事例紹介
東京都 新宿区戸塚地区 高田馬場1丁目
- 対象災害
-
- 火災
経緯と目的
- 戸塚協働復興活動研究会は、地域住民・実務家・研究者らにより設立された自主的な研究会である。地震や火災、洪水など様々な災害により被害が予想される東京都新宿区において、戸塚地区を主な対象として、地域力を育む協働復興活動を行ってきた。
- 本逃げ地図づくりワークショップは東京都の、関東大震災100年周年記念事業の一環として開催された。ワークショップは、新宿区立戸塚第二小学校の4年生の社会科(防災教育)の授業の一部として位置づけ、小学校、地元自治会、戸塚協働復興研究会、東京都が連携して準備・運営に当たった。
- 本取り組みの目的は、ワークショップを通じて将来を担う子供達がまちづくりを考える機会の創出、そして地域と大学が一体となった防災をはじめとする地域活動の活性化促進とした。
方法と内容
- 社会科の時間の4コマ(午前中)を使って実施た。前半は、地域の防災に関する座学、後半をワークショップに割り当てた。
成果と課題
実施したアンケートの分析
- 防災授業を含む一連のワークショップを経て、93.2%の児童が防災まちづくりの必要性を理解していた。
- 逃げ地図の作り方、また逃げ地図を作ることによる避難場所までの移動時間については、ほぼ全ての児童が理解できていた。
- しかし、具体的な「まちの危ない場所」を想像できたかについては、15.9%の児童がそう思わないと回答した。これについては、以下2つの要因が考えられる。①猛暑のため実際のまちを歩くことができず、映像視聴となったこと。②普段地図を読み慣れない児童にとって、実空間と地図を結びつけて想像することが困難であったことである。
基本情報
開催年月日 | 2023/9/5 |
---|---|
開催場所 | 東京都新宿区高田馬場1丁目新宿区立第二小学校 |
主催 | 戸塚協働復興活動研究会 |
協力 | 東京都都市整備局、早稲田大学矢口研究室、明治大学山本俊哉研究室 |
参加対象 | 4年生全員(2クラス 計10グループ) |
参加者数 | 4年生50名、ファシリテーター24名、地元住民・見学者28名 |