事例紹介
東京都 2025草苑保育専門学校
経緯と目的
登下校時における安全経路の確認、保育者としての心構え(児童福祉従事者)
方法と内容
草苑保育専門学校の学生の防災意識向上を目的として、逃げ地図づくりワークショップを実施した。本取り組みは、教育機関が団体として登録を行う「教育機関向け・三級防災逃げ地図士団体登録制度」を活用し、逃げ地図研究会と草苑学園が協働して実施したものである。ワークショップに参加した学生と教員180名全員が、三級防災逃げ地図士資格を取得した。また、学校周辺における地震時の危険箇所については、明治大学理工学部都市計画研究室の学生が現地調査を行い、その調査結果を基に、株式会社パスコが地図作成を担当した。草苑保育専門学校では2年毎に同様の逃げ地図づくりワークショップの実施を希望している。
【災害種類】地震、倒壊
【対象地区】池袋・目白周辺地域
【講師】森脇環帆(明治大学まちづくり研究所・防災逃げ地図士1級)
【ファシリテーター】26名
成果と課題
【学生レポートから見た教育効果】
逃げ地図作成を通じて、防災を行動レベルで具体的に理解し、地域の危険を自分事として捉える意識の向上がみられた。また、将来の保育現場を想定した判断力や責任意識の形成が見られ、本実践は実践的防災教育として有効であると評価できる。
【学生レポート抜粋】
①今回の授業は、防災意識を高めるうえで非常に実りのある内容だったと感じた。入学以来、学校から目白駅までの距離や避難場所について深く考えたことがなかったが、地図を見ながら確認することで、普段意識していなかった道の形状や入り組んだ構造に気づくことができた。話を聞くだけでなく、視覚的に避難経路や危険箇所を把握できる点で、逃げ地図は事前情報を学ぶ有効な手法であると感じた。また、地域の特徴や災害リスクが可視化されることで、今後のまちづくりにおける安全性向上の視点にもつながると考えた。
②外部の大学生やサポートスタッフの方々から学ぶ機会を得られたことは貴重であり、具体的な説明によって災害時の状況をより現実的に想像しながら取り組むことができた。建物の高さや構造による倒壊の違いを知り、周辺環境を立体的に捉える必要性を感じた。色分けによる可視化によって複数の避難経路があることにも気づき、日頃から代替ルートを把握しておく重要性を実感した。一方で、距離の短さだけでなく、安全性を重視した判断が必要であることを学び、保育現場における避難行動の在り方についても考える契機となった。
(文責:森脇環帆)
基本情報
| 開催年月日 | 2025年12月24日(水)13:20~16:30 |
|---|---|
| 開催場所 | 草苑保育専門学校 講堂 |
| 主催 | 学校法人草苑学園 草苑保育専門学校 |
| 協力 | 日本都市計画家協会 逃げ地図研究会、明治大学 山本俊哉研究室、京都大学 牧紀男研究室、株式会社パスコ、損害保険ジャパン株式会社 |
| 参加対象 | 草苑保育専門学校の学生および教員 |
| 参加者数 | 草苑保育専門学校の学生177名、教員3名 |
ワークショップの様子



