事例紹介
東京都 杉並区 阿佐ヶ谷北地区
- 対象災害
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- 火災
経緯と目的
あさっこ会は、地域の子どもたちが大地震という災害から身を守り、住み続けたいまちを作ることを目指して活動する団体である。これまであさっこ会は阿佐ヶ谷駅周辺で避難地図ワークショップを実施してきたが、本年度は夏休み期間にワークショップを実施することで、①子どもたちの参加を促し、②ワークショップを子どもから高齢者まで多世代の交流場とすることを意図して計画した。対象地は、阿佐ヶ谷南地区・高円寺南地区、想定される災害は地震時の火災とした。
方法と内容
地震火災発生後を想定し、4つのグループが阿佐ヶ谷南地区・高円寺南地区の道路閉塞あり、なしのシナリオに基づき逃げ地図を作成した。ワークショップ全体で90分、逃げ地図作成時間はそのうち45分程度であった。
成果と課題
ワークショップ後のアンケートでは以下のような意見が挙がった。
①道路閉塞の有無が避難時間に与える影響を把握できた
②生活圏ではあるが、非難を想定すると意外と狭い道や行き止まりが多いことを気づいた
③避難目的地点が妥当かどうか考えながら作業した
など、リスクコミュニケーションが円滑に行われたと考える。
課題は、子供が参加するワークショップとしては、時間が短く、一部のグループでは地図を塗り終えないグループが見られた。参加者の属性に合わせて、作業時間を増やすなどの工夫も必要。
基本情報
開催年月日 | 2024年8月20日 |
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開催場所 | 杉並区立阿佐ヶ谷地域区民センター第三集会室 |
主催 | 杉並区まちづくり団体 「あさっこ会」 |
協力 | 早稲田大学 矢口研究室 |
参加対象 | 小学生を含む地元住民、杉並区職員、大学生 |
参加者数 | 計34名 |
リンク先 | |
本逃げ地図づくりワークショップは、杉並区の後援、社会福祉協議会地域福祉活動費の助成をうけて実施 |